武田尋善の『ガギョー!』

武田尋善の芸術活動についてのブログ。

絵を描き、木口木版もやる武田尋善です。
大きな壁画から小さな細密画までなんでも描いています。
武田尋善ホームページ http://hiroyoshi-takeda.com

そして、インドユニット『マサラワーラー』でインド活動もしています。
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→マサラワーラーhttps://masaalaawaalaa.wixsite.com/masalawala

インドムービーダンスチーム『サンドーシャン』で踊っています!
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https://sandosham.amebaownd.com/pages/452677/blog

2017年09月

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先日個展が終わって一息つく間も無く秋のインドイベントがどんどん来ていますが、23.24日は最大のインドイベント「ナマステインディア」でした。

ナマステインディアに初めて行ったのは、ぼくがヒンディー語学生時代。ボランティアスタッフとして参加したのが最初でした。
展示物の搬入搬出や当日の案内などなどをやった記憶があります。

当時のナマステインディアはアサヒビールの建物でやっていました。
そのとき運んだ絵がインドの民俗画のワールリー画やミティラー画で、それがぼくのインドの民俗画との初めての出会いでした。
もともと壁に描く絵なので、絵も壁材みたいな材料に描いてあってとても重かった記憶があります。

そこで来日アーティストのワールリー画の画家、ジブヤさんとサダーシヴさんと出会いました。
また、ドークラーという、蜜蝋で型をつくって一回限りで作る鋳物のアーティストとも仲良くなりました。
で、その一年後、初めてのインド旅行に行く前に卒業論文でワールリー画について書くことに決めて、彼らの村を訪れることにしたのでした。
そのときの日記はここにあります。
http://hiroyoshi-takeda.com/oreindo/indo97/97-8/oreindo8.html

お金もないし、カメラも写ルンですしか持って行かなかったので、全然写真が残ってないのがもったいないけど、とても美しい村で本当にワールリー画の世界がそこにはありました。
夜はホタルがたくさん光っていたこと、家の壁に描いてあるワールリー画を見たこと、そこでマフアー酒を飲んで酔っ払ったこと、家にいたニワトリを絞めて食べさせてくれたこと、ランプのあかりで食べたおいしいご飯のこと、夜に村の神話を聞かせてもらったこと、山の中のマハーラクシュミーのお寺に行ったら御神体が朱色に塗られた石のような女神だったこと…もう20年もまえのことだし、滞在は本当に短かったけれど、新鮮に思い出します。

やっぱり初めての、何もわからないまま飛び込んだ旅のときの気持ちっていうのが、いろいろなことに影響を及ぼしているんだなあーって思います。

で、そのワールリー画のアーティストはナマステインディアではいつも来日するのですが、今回はとてもひさしぶりにサダーシヴさんとの再会がありました。
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左がゴルカナさんで、真ん中がサダーシヴさん

彼らとの会話では忘れかけのヒンディーもなぜかちょっと流暢になって、お互いの再会を喜びました。
村は20年まえとそんなに変わっていないけど、道路が舗装されたって言ってた。ぼくが結婚して子供がうまれたといったら喜んでくれました。

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ゴルカナさんの大きなバスを描いた作品の前で

で、20年前にボランティアをやっていたヒンディー語学生がそこでインスピレーションを受けて、ずっと絵を描き続けていたわけですが、なぜか20年後

ステージで踊ることになるとは!

人生わかりません。


踊って来ました。Mikan Bindu先生の率いるインドムービーダンスチーム『SANDOSHAM(サンドーシャン)』で3曲バッチリ!全身全霊全力で踊ってきました!!



まさか自分がこんなに熱心になるとは思っていなかったインドムービーダンス。
ぼくの活動の3本柱は「絵」「インド(料理)」「ダンス」になりました。

燃えた…

というより

ほんとうに、燃え尽きた………

ほんとうーーーーーーーーーーーーーーーーに、ありがとうございました!!

で、このステージをワールリーの画家2人も見てくれて「すばらしかった!」と言ってくれました。
で、「君はいま何をやってるの?」と言われたので

「絵描きと、インド料理と、ダンスです。」
すでにダンスもメインの活動になってる!

ただ、踊りからもまた絵にたくさんのインスピレーションが注がれています。
どんなことも全て絵に集結していきます。

燃え尽きているのもそろそろにして、また描き始めます。

12月には、個展があります。

ではではっ!!!!

個展が終わったばかり!
で、きょうは工房でご注文いただいた版画の刷り増しをしていました。
その最中、そういえばこのあいだ出品したアワガミ国際ミニプリント展の発表が今日だったなあ〜と思い、インターネットでチェックしました。
http://miniprint.awagami.jp/exhibitions/index2017.html

上からずら〜〜っと見て見て、受賞したら!とかドキドキしたけど、受賞はせず〜
その下の入選のところをずーっと見ても見つからず。
だめかな〜と思ったら

名前ありましたー!

やったー!

出品したのはこの版画です
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木口木版の「口の中の宇宙」という作品です。
このコンペのルールが和紙を使った版画作品ということで、雁皮紙に刷ったこの作品を出したのでした。

いや〜よかったよかった!
でも、入選だけじゃなくて受賞もしたいなあー!
これからももっともっと精進いたします!

世界中を歩き回り
たくさんの話を聞き
いろいろなものを見る
荷物はほとんど持たず
風のように遍歴する遊行の人
明るいうちは風や太陽
夜になれば月や星が
彼の行き先を教えてくれる。
彼は誰のこころにも住む
なによりも自由な
遊行の人
Pilgrim

ぼくは子供の頃、いわゆる面倒臭いお年頃の頃
「世捨て人」になりたいなんて考えていたことがある。
「世捨て人」というのがどうゆうものかというと、人里離れた山の炭焼き小屋で暮らしていて日々星や月を眺めたり絵を描いている人という感じだった。
なんとも薄っぺらい、子供らしい考えだけど。
そのころの僕はなんだかとても孤独で誰にも分かってもらえないというような感じの毎日を過ごしていたんだろう。
そして、もっと自由になりたくて、何にもとらわれずにいたいって思っていたんだと思う。

そんな面倒臭い子だったので、小学生の頃も中学生の頃も、卒業文集で「変わっている人」というランキングで1位になっちゃっていたのだ。

で、そのこじらせているときに宮澤賢治だとかインドのことだとかビート文学だとかそういったものに出会えたので、とても面倒臭いそうゆう時期は人生の指針を決める時期なんだろう。

そして時がたって今。

こうやって個展をやってたくさんの人に自分の個展に来ていただいて、自分の絵を見てもらえる。
自分の大好きな人たち、みんな尊敬すべき人が来てくれる。
いろいろな話をして、またいろいろなことを考えたりアイデアが浮かんだりする。
ほんとうに毎日楽しくて、ありがとう!って何回も言っちゃいます。

ああ、世捨て人になんてならなくてよかった!
自由も素晴らしいアイデアや発見も、一人で山の中で暮らしたり滝に打たれたり瞑想するのもいいけれど、
いろんなものを見たり、人と出会って話すことでたくさん見つかる。

心にはいつも自由な遊行の人が住んでいるんだって思う。


個展の片付けをして、ちょっとお酒を飲んで帰って来て
風呂が壊れているので銭湯にいって帰り道。

見上げると月がこんな感じだった。
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夜空に浮かぶ月が、まるで天井に空いた穴のようで
それが宇宙に出る出口のような感じがして、そこに向かう道のような木が生えているということを考えて、それが今回の個展のテーマ「そらのなかのそら」
になったのでした。

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個展に来てくださった皆さま、搬入を手伝ってくれた浅沼くん、オープニングでパフォーマンスをしてくれたナレンドラ&バンティ、そしてサンドーシャンのみんな、コラボメヘンディーをやったAzkovさん、アートコンプレックスセンターの皆さん、家を守ってくれていた妻と息子、そして個展にこられなかったけれども応援してくださった皆さまも、本当にみんなみんなに大感謝です!
心よりありがとうございました!!!!


そして、なんと次の個展は12月1日〜7日にギャラリーディープダンです!!なんとあと3ヶ月しかありません!!!!!!
しかも、ちょっと毛色の違った展示をやろうと思っています。

個展が終わったばかりなのでハイテンションの乱文失礼いたしましたっ!!!!
これからも、なにとぞよろしくお願いいたします!

個展も今日で5日目です。
きょうは、メヘンディーアーティストのAzkovさんとコラボメヘンディをやりました!
週末ということもあってたくさんの方にご来場いただいて、その誰もがとても大切な人です。
ほんとうに、ありがとうございました!!

まえにも書きましたが、個展のときには「ありがとう」ばっかり言っています。
自分の作品を見るためにわざわざ来てもらえるって、ほんとうに幸せだと思います。

今回の個展では回転する作品があります。
「2万光年」というタイトルのレコード型の作品です。

この世の中に、なにも止まっているものはない。
止まっているように静かに見えるようなものでも
つねに動き続け変化しつづけている。

というテーマで、回転、変化、そして永遠の生命とは?
それは記憶されつづけることでもあるのかもしれない。

ということで記憶の媒体ということでディスクを選びました。

この作品、回転して動くのを狙ってレコードのターンテーブルに乗せて展示しているのですが
意図したようにアニメーションしてくれず、ただ見ていると目が回る回転する作品になっていました。

しかし!
きょう来てくれたカメラマンの三上さんが、スマホのカメラアプリを設定してこの作品を撮影したところ、こうなりました…





動いてる!!
すごい!!狙いどおり動いてるーーー!!!!

まったくびっくりしました!すごいです!
もしカメラのアプリに詳しい方は、ぜひ個展会場で確かめて見てください!
シャッタースピードを早めて、レコードの回転数も最速にするといいらしいです。

そして、きょうのメヘンディもいっぱい描きました!
メヘンディのコラボのシステムは、まずお客さんがルーレットでお題を決めます

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小学生(低学年)が夏休みの宿題でつくったくらいのレベルですが、ぼくがつくったルーレットです。

そして、はじめにAzkovさんがメヘンディを描き、その間にぼくが小さい絵を描いて額にいれます。
そのあと、残りのメヘンディをぼくが描いて終わり!
お客さんはメヘンディを描いてもらって、小さい絵もゲット!という感じです。

で、いっぱい描きました!
描いた中からいくつかを紹介!

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こんな感じでいっぱい描きました!!

あしたもメヘンディやっています!!

ついに明日は最終日!!!!
最終日は18時までです。最後までみなさまのご来場を起こししています!!
何回来ても大丈夫なので、ぜひどうぞ!!!
よろしくお願いいたします!

個展は準備にとても時間がかかって、すべてのエネルギーをそこに注ぎ込んでようやく始まった!
と思うとあっという間に期間がすぎます。

いつのまにかすでに4日目がおわって、あと2日。
この土日で終了です。

そんな後半にはいって、いまごろこれができました!


てぬぐい!
業者に印刷を頼んでいた手ぬぐいがギャラリーに届きました!
残り2日ですが、よかったらぜひどうぞ!すごく良い出来になっています!!

そして残り2日の土日は恒例のメヘンディーアーティストAzkovさんとコラボメヘンディーをやります!二人でメヘンディー(ヘナペイント)をやって、さらに小さい即興で描いた絵を額付きでプレゼントというものです!
1人2500円 10名限定です!

前回もかなりおもしろいことになったので、ぜひお楽しみに!!

ちなみにこれは、Azkovさんのメヘンディワークショップでぼくが描きました!

前回の個展のときのメヘンディコラボはこんな感じでした。













ではでは、最後の二日間もどうぞよろしくお願いいたします!!!

2017年8月29日(火)~9月3日(日)
個展「そらのなかのそら」

2017年最初の個展です。

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夜空に浮かぶ銀色の丸窓から、そらのなかのそらへ行こう 

インドに縁深いアーティスト武田尋善2017年最初の個展です。
銅版画、ペン画などを展示します。
 回は謹製作品集も用意していきます。 


<会期>
2017年8月29日(火)~9月3日(日)
11:00~20:00 最終日は18:00まで

<会場>
〒160-0015 東京都新宿区大京町12-9 ACT3
Tel/Fax: 03-3341-3253 

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