世界中を歩き回り
たくさんの話を聞き
いろいろなものを見る
荷物はほとんど持たず
風のように遍歴する遊行の人
明るいうちは風や太陽
夜になれば月や星が
彼の行き先を教えてくれる。
彼は誰のこころにも住む
なによりも自由な
遊行の人
Pilgrim

ぼくは子供の頃、いわゆる面倒臭いお年頃の頃
「世捨て人」になりたいなんて考えていたことがある。
「世捨て人」というのがどうゆうものかというと、人里離れた山の炭焼き小屋で暮らしていて日々星や月を眺めたり絵を描いている人という感じだった。
なんとも薄っぺらい、子供らしい考えだけど。
そのころの僕はなんだかとても孤独で誰にも分かってもらえないというような感じの毎日を過ごしていたんだろう。
そして、もっと自由になりたくて、何にもとらわれずにいたいって思っていたんだと思う。

そんな面倒臭い子だったので、小学生の頃も中学生の頃も、卒業文集で「変わっている人」というランキングで1位になっちゃっていたのだ。

で、そのこじらせているときに宮澤賢治だとかインドのことだとかビート文学だとかそういったものに出会えたので、とても面倒臭いそうゆう時期は人生の指針を決める時期なんだろう。

そして時がたって今。

こうやって個展をやってたくさんの人に自分の個展に来ていただいて、自分の絵を見てもらえる。
自分の大好きな人たち、みんな尊敬すべき人が来てくれる。
いろいろな話をして、またいろいろなことを考えたりアイデアが浮かんだりする。
ほんとうに毎日楽しくて、ありがとう!って何回も言っちゃいます。

ああ、世捨て人になんてならなくてよかった!
自由も素晴らしいアイデアや発見も、一人で山の中で暮らしたり滝に打たれたり瞑想するのもいいけれど、
いろんなものを見たり、人と出会って話すことでたくさん見つかる。

心にはいつも自由な遊行の人が住んでいるんだって思う。


個展の片付けをして、ちょっとお酒を飲んで帰って来て
風呂が壊れているので銭湯にいって帰り道。

見上げると月がこんな感じだった。
moon
夜空に浮かぶ月が、まるで天井に空いた穴のようで
それが宇宙に出る出口のような感じがして、そこに向かう道のような木が生えているということを考えて、それが今回の個展のテーマ「そらのなかのそら」
になったのでした。

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個展に来てくださった皆さま、搬入を手伝ってくれた浅沼くん、オープニングでパフォーマンスをしてくれたナレンドラ&バンティ、そしてサンドーシャンのみんな、コラボメヘンディーをやったAzkovさん、アートコンプレックスセンターの皆さん、家を守ってくれていた妻と息子、そして個展にこられなかったけれども応援してくださった皆さまも、本当にみんなみんなに大感謝です!
心よりありがとうございました!!!!


そして、なんと次の個展は12月1日〜7日にギャラリーディープダンです!!なんとあと3ヶ月しかありません!!!!!!
しかも、ちょっと毛色の違った展示をやろうと思っています。

個展が終わったばかりなのでハイテンションの乱文失礼いたしましたっ!!!!
これからも、なにとぞよろしくお願いいたします!