すっかり個展のときしか更新しないこのブログ。
あけましておめでとうございます!
ぼくの通っている版画工房『ザボハウス』のメンバーのよるグループ展があります。
ザボハウスのひとたちの作風って、ぜんぜん統一感がないんです。
みんな自分の道をひたすら自由に行っている。
バリッバリのプロのひとも、何十年もやってる人も、始めたばかりの人も、趣味でやっているひとも関係なく
自由に版画を愛してる人たちが同じ屋根のしたでひたすら絵を描いたり、インクを詰めたり、木を彫ったり、腐蝕させたり、、、自分なりの作品を作り続けてます。
そんな作品が一同に会するザボハウス展は、みどころだらけ!
ぼくは、新作の銅版画を出展します。
小さい作品もいくつか出しますが、見所はふたつの作品。
両方とも音楽と関わっている作品です。

Charya Geeti
2018
銅版画、水彩
これはパルバティ・バウルという人のCDジャケットのために描いた作品です。
パルバティ・バウルさんはバウルというインドの吟遊詩人で、詩を歌いながら楽器を演奏したり踊ったりしてインド各地、それどころか世界中を巡っている人です。
6月には来日して各地で公演を行います。
*)公演の詳細、パルバティバウルについて詳しくはこちら
https://www.echoesofbaul.info/
そのプロジェクトの一環として仏教歌「チャーリヤ・ギーティ」のCD制作がありました。
注文はただ一つ
「傘をさした僧侶が砂漠を行く後ろ姿」
少し考えて、すぐに湧いたイメージが石庭だったのでこうなりました。
パルヴァティの弟子でもある、依頼してくれた佐藤友美さんからもらったメッセージで、チャーリヤ・ギーティの詩も見せてもらいました。
そのなかで、Shuna Samprnaという詩の中の一部を引用します。
「私の存在は はじめからずっと自由 無の中にある完全 私が今日首を切られたとしても悲しむな カンホパドがいないなんて誰に言える? この宇宙の海原でいつも遊んでいる
愚か者は見かけや聞こえに
感情から執着する
しかし彼らには分からない
海辺で散る波は
海を涸らしはしない
………
そしてもう一つ、音楽に関する作品。

Rahula
2018
銅版画、水彩
こちらは、あがささんというミュージシャンの方のCDジャケットとして描きました。
あがささんの歌はここで聴くことができます。
https://soundcloud.com/agatha-akiko-iwasa
とても軽やかで、一本芯がとおった
清々しくて凛々しい感じもうける声で
気持ちよく風が吹き抜けるみたいな感じ。
タイトルが「ラーフラ」になるか「らあふら」になるかはまだ考え中ということですが
ラーフラというのはブッダの子供の名前でもあります。
お腹のなかになかなか生まれなかったとか、胸を割って中にブッダの顔がある仏像が有名だったり(これは、ハヌマーンが胸を割って、なかにラーマとシーターがいるのに似てる)します。
また、日食のことでもあり「障碍」というようなちょっと不吉な意味もある。
ブッダの子供ということで、まだ宮廷にいたときにできた子で、宮廷から出て修行に入って悟りを得た時に生まれたという伝説があります。
身ごもった奥さんを置いて修行に入ったブッダにとっては、障碍だったのかな
その後、ラーフラもブッダの弟子になるのだけれど。
複雑だけれど、物を造る、生み出すことにたいする何かの示唆も感じます。
そんなこともちょっと頭の片隅にいれつつも、あんまり引っ張られずに描きました。
どんな事情があったって、生み出されたんだから
この世にいるうちはいろんなことを感じられるんだから
なるべくいろんなものに触れて、楽しく、自由に生きていきたいもんね。
このほかにも小さい作品をいくつか出します。
初日の4/16の17:00〜はパーティーもあり。
もちろん入場無料です!
インド料理も作って行くので、ぜひ遊びにきてくださいね!


2018年 4月16日(月) 〜 21日(土)
11:00 〜 18:30(最終日 17:00まで) 入場無料
※16日(月)17時よりオープニングパーティを開催します。
※DM(上)は伊東良平さんのリトグラフ作品、切手面(左)は林陽子さんの銅版画作品です。

あけましておめでとうございます!
ぼくの通っている版画工房『ザボハウス』のメンバーのよるグループ展があります。
ザボハウスのひとたちの作風って、ぜんぜん統一感がないんです。
みんな自分の道をひたすら自由に行っている。
バリッバリのプロのひとも、何十年もやってる人も、始めたばかりの人も、趣味でやっているひとも関係なく
自由に版画を愛してる人たちが同じ屋根のしたでひたすら絵を描いたり、インクを詰めたり、木を彫ったり、腐蝕させたり、、、自分なりの作品を作り続けてます。
そんな作品が一同に会するザボハウス展は、みどころだらけ!
ぼくは、新作の銅版画を出展します。
小さい作品もいくつか出しますが、見所はふたつの作品。
両方とも音楽と関わっている作品です。

Charya Geeti
2018
銅版画、水彩
これはパルバティ・バウルという人のCDジャケットのために描いた作品です。
パルバティ・バウルさんはバウルというインドの吟遊詩人で、詩を歌いながら楽器を演奏したり踊ったりしてインド各地、それどころか世界中を巡っている人です。
6月には来日して各地で公演を行います。
*)公演の詳細、パルバティバウルについて詳しくはこちら
https://www.echoesofbaul.info/
そのプロジェクトの一環として仏教歌「チャーリヤ・ギーティ」のCD制作がありました。
注文はただ一つ
「傘をさした僧侶が砂漠を行く後ろ姿」
少し考えて、すぐに湧いたイメージが石庭だったのでこうなりました。
パルヴァティの弟子でもある、依頼してくれた佐藤友美さんからもらったメッセージで、チャーリヤ・ギーティの詩も見せてもらいました。
そのなかで、Shuna Samprnaという詩の中の一部を引用します。
「私の存在は はじめからずっと自由 無の中にある完全 私が今日首を切られたとしても悲しむな カンホパドがいないなんて誰に言える? この宇宙の海原でいつも遊んでいる
愚か者は見かけや聞こえに
感情から執着する
しかし彼らには分からない
海辺で散る波は
海を涸らしはしない
………
そしてもう一つ、音楽に関する作品。

Rahula
2018
銅版画、水彩
こちらは、あがささんというミュージシャンの方のCDジャケットとして描きました。
あがささんの歌はここで聴くことができます。
https://soundcloud.com/agatha-akiko-iwasa
とても軽やかで、一本芯がとおった
清々しくて凛々しい感じもうける声で
気持ちよく風が吹き抜けるみたいな感じ。
タイトルが「ラーフラ」になるか「らあふら」になるかはまだ考え中ということですが
ラーフラというのはブッダの子供の名前でもあります。
お腹のなかになかなか生まれなかったとか、胸を割って中にブッダの顔がある仏像が有名だったり(これは、ハヌマーンが胸を割って、なかにラーマとシーターがいるのに似てる)します。
また、日食のことでもあり「障碍」というようなちょっと不吉な意味もある。
ブッダの子供ということで、まだ宮廷にいたときにできた子で、宮廷から出て修行に入って悟りを得た時に生まれたという伝説があります。
身ごもった奥さんを置いて修行に入ったブッダにとっては、障碍だったのかな
その後、ラーフラもブッダの弟子になるのだけれど。
複雑だけれど、物を造る、生み出すことにたいする何かの示唆も感じます。
そんなこともちょっと頭の片隅にいれつつも、あんまり引っ張られずに描きました。
どんな事情があったって、生み出されたんだから
この世にいるうちはいろんなことを感じられるんだから
なるべくいろんなものに触れて、楽しく、自由に生きていきたいもんね。
このほかにも小さい作品をいくつか出します。
初日の4/16の17:00〜はパーティーもあり。
もちろん入場無料です!
インド料理も作って行くので、ぜひ遊びにきてくださいね!


2018年 4月16日(月) 〜 21日(土)
11:00 〜 18:30(最終日 17:00まで) 入場無料
※16日(月)17時よりオープニングパーティを開催します。
※DM(上)は伊東良平さんのリトグラフ作品、切手面(左)は林陽子さんの銅版画作品です。
場所
文房堂ギャラリー
東京都千代田区神田神保町1-21-1文房堂ビル4F
電話
03-3291-3445(ギャラリー)
03−5282−7941(直通/会期中のみ)

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