武田尋善の『ガギョー!』

武田尋善の芸術活動についてのブログ。

絵を描き、木口木版もやる武田尋善です。
大きな壁画から小さな細密画までなんでも描いています。
武田尋善ホームページ http://hiroyoshi-takeda.com

そして、インドユニット『マサラワーラー』でインド活動もしています。
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2014年12月

何年前だったか忘れてしまったけれど
岡本太郎記念館でだったか
どこだったかで出会った、加藤くん。

加藤くんは絵本を描いていて、荒川修作氏に傾倒していて

「夢はかならずかなう!夢はかならずかなうんです!

ぼくは

妖怪になります!」

とでっかい声で叫んでいました。

加藤くんは妖怪になることについて「死なない」と言っていました。
荒川修作氏の「死を克服する」という考えに影響を受けているのかなあと思っていました。

そうそう、いっしょに荒川修作氏と対談したこともありました。
ぼくは「死ぬことがなんでいけないのか?死の瞬間こそ、だれも体験したことのない、わくわくすることなのではないか?」とか、死後、来世のために現世を生きる人の話などをしました。

荒川さんはそれにたいして、死を常識として生きるのは悲観的で、無責任だというようなことを言っていました。

で「ぼくは妖怪になります!」と叫んでいた加藤くんは

まだ妖怪になる夢を抱いていた!
しかも、それを撮影されて、映画になっちゃってた!

加藤くんからのメッセージ

ので、見に行きました。


どアップの中年男性の映像が90分続く


加藤くんの熱すぎる演説、友達や両親など周りの人の証言などで、次々に暴かれ、丸裸にされても
ちょっとこまった笑顔で「妖怪になる!」「死なない」「夢はかならずかなう」という加藤くん

バカにされたり笑われたり、もしかしたら自分でも迷っているかもしれないけど、なんだかもうヤケクソな感じで絶叫する加藤くん。

おもしろかったなあ。


実際、絵本作家への夢はかなっちゃった。


で、映画を観終わってからひさしぶりに会った加藤くん、とても優しい感じの、ほんとにいい人なんだなあ。
再会を喜びあいました。


で、帰り道に「死なない」ってどんなことかと考えた。

そもそも、生きている、存在しているってどうゆうことかと考えると、何か、自分じゃないものが自分の
ことを感じている、知っている状態じゃないかと思った。

星が光っていても、昼には見えない。
でも、星が光っていることを一人でも知っている者がいれば、その星は存在している。

でも、星がそこにあることを宇宙の中の誰も知らなければ、その星は存在していると言えるのか?

誰にも会わなくても、誰かが知っている、それは人間じゃなくても、誰かに知られているというのが生きていること
他者との関係が自分の存在している証明だという考え方でいれば

死なないっていうことは実現できると思う。

荒川修作氏は、数年前に亡くなった

でも彼のことを知っている人はたくさんいるし、未だに影響を受けて活動している人がいる

ということは、死んでいないっていうことにもならないかなあ。


ところで、妖怪になるって、死なないってことだけなのか…
妖怪は生き物とは全然違う、「現象」に近いと思う。
だとすると、やっぱり生死は超えている。
でも、妖怪を知っている人がいないと、やっぱり存在しないんだなあ。

ってことは、やっぱりそうゆうことか!

星の雨
12/3〜12/9の『武田尋善のインド全開展』
本日ついに終了しました。

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今年2回目の個展ということで、8月の終わりの個展から準備期間が3ヶ月くらい。
でも、準備不足と言われるのは悔しいので、前回の個展を超えるくらい描くぞ!作るぞ〜!
っと発奮しました。
小さいけれど、じつは壁面はけっこう広いdeepdanいっぱいに作品を飾りました。


多くの新作に混じって、以前描いた『太陽のカラス』や『チャクラ』という大きめの絵も展示しました。
チャクラについては、見えないところですが、絵の側面に加筆して持って行きました。

そして、『インド展』ということで、今まではあんまりストレートに『インドの神様』を描いてなかったですが、これをもうどどんと!
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バーン!!!

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ババーン!

そして、今年から取り掛かった木口木版も新作を作って行きました。
nandi
そして、木口木版のことを説明した動画をギャラリーの阿部櫻子さんに作ってもらって準備万端!


でも

今年2回目の個展だから、お客さんは来てくれるのだろうか…
とちょっと心配してました。

しかし、まさかの初日からたくさんご来場いただき、毎日わいわい賑やかで
作品はほぼ完売でした!!

ほんとうに、心から感謝でいっぱいです。
みなさまありがとうございました!!

個展をやって作品を見ていただくと、またあれがしたいこれがしたい、こんなものが作りたいと、やる気がみなぎります。

これに慢心せず、つぎの個展でもまた新しい作品、いままで見せたことのないような作品を出したいと思います。


今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします!!!!


マンゴーの木
今日は個展6日目
昨日随分飲みすぎたので、二日酔いでギャラリーへ。

平日になり、のんびりムードと思いきや、きょうもお客さんが来てくれてにぎやかに!

個展をやると、いままで知り合った人や、知り合った人の友達や、いろんな縁で人があつまってきて
その人同士がまた仲良くなったりして、なんともおもしろい。

みんなぼくにとって大事な人ばかりで、嬉しくてしょうがないです。

みなさん、いつもありがとうございますー!

hanumankm

明日は、ついに個展の最終日です。
最終日も19時までやっていますので、ぜひぜひどうぞ!

個展は、いつも楽しいけど、あっという間に終わっちゃいます。

ぜひ、生の絵を見ていただきたいと思います。

ではまた明日!ギャラリーで!

個展5日目
飲みすぎてブログ書けず……

6日目の今日も、どうぞよろしくお願いしまーす!!

へそから咲いた蓮

jaguer
武田尋善のインド全開展、今日で4日目!

きょうも、たくさんの方々にご来場いただきましたー!
都内だけではなく、関西や東北などなど遠くから来てくれた方々もいて、ありがたくて涙がでそうです…

今回の個展は『インド全開』と言っているだけあって、今までは「さすがにインドの神様とか描いちゃったらだめでしょ〜?」とか思ってたものも、しっかり描いちゃってます。

『インドっぽくなること』への躊躇も捨てちゃって、もう、もっとインドでもいいんじゃないか!って描いてきたんですが

そもそも、ぼくを通したインドっぽさなので、意外とインドっぽくないのかもしれない…

しかし、それは日本っぽいとも言える。

そもそも、インドっぽい、日本っぽい、ってなんだろう?

象やハデな神様を描いたらインド?侍や芸者、富士山を描いたら日本?
それもちょっと違うような

自分の育った日本の日常に侍も芸者もいないし、それならぼくにとっては影響をうけたインドのあれやこれやが作品に出てくるのは、やっぱり自然なんだろうなあ。


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