こんどの個展のタイトルは『うしのはなし』
なんで牛なのか
ぼくは、牛の絵をよく描きます。
牛は大きくて強い。
でも、とてもおとなしくて、飼いならされてたくさん食べられてもいる。
牛は、会ってみると、とても可愛らしい。
しかし、ちょっとぶつかっただけで大怪我するくらい、強い。
牛は黙って草ばっかりたべているけれど、目は大きくてとても深い感じがする。
哲学者みたいな顔にも見えるし、ただ何も考えてないようにも見えるし
牛が話したら、なにをしゃべるんだろうなあ。

牛と言えばやっぱりインドということで、これは1997年の初めてのインドにて。
カーンチープラムで白い牛といっしょに。
インドの牛は大きくて、ツノがでっかくて、白い牛はさすがの風格。
でも、野菜盗んだり、道をとおせんぼして怒られたりもしてた。

普段ボケ〜っとしているような牛だけれど、本気をだしたらすごい。
人間と牛の生身のガチンコ勝負、ジャリカットゥ。

乳牛だって、とっても人懐っこくてかわいい。
手を出すとなめて、ひじまでなめられます。
でも、歯が下しかないので噛まれないんだなあ。

数年前、牛のオブジェを自由に改造するイベントにて。

牛の背中が山になっていて、牛が祀られているというもの。

アクリル絵でも牛を描いてた。

先日、新潟の江戸時代に建てられたお家でライブペイントした牛の絵。
ここの農家さんでも、牛を飼っていたけれど、地震のあと、放射線の含まれた飼料を食べている牛の話が広まり、風評被害で牛の価値がどんどん下がって、仕方なく牛を手放したと話してた。
奥さんが、「この牛の目がやさしいねえー、牛はこんな目をしていたよ」と話してくれました。
それで、この絵を元にして

これを描いた。
で

牛の、版画も彫っています。
牛の、創生神話。
個展は8/25〜30 アートコンプレックスセンターです。
もう一ヶ月切った!フハー!!!